totojp’s blog 教育言いたい放題

若い先生方に読んで欲しくて書いています

軽度発達障害に思う

 軽度発達障害に対する支援が,今の教育現場のカギになることは言うまでもない。

 先日,こんな事がありました。ある事から幼馴染に電話で話をしました。

私は既に生まれ育った場所から,引っ越していますが,彼女は今も生まれ育った場所で暮らしています。

 私がまだ子供の頃,近所に東さん(仮名)という方が住んでいた。この東さんは酔うと近所をまわって,いろいろいちゃもんをつけてくる。近所でも変わった人で有名であり,みんな距離をおいて接していた。軽度発達障害という概念が教育現場に入ってきてから,軽度発達障害ということばを聞くと,この人のことをよく思い出した。

 さて,電話で話してくれた内容ですが,この東さんが亡くなって,その家に妹と妹の子供(甥っ子)が住むようになり,さらに妹さんも亡くなり,甥っ子である男が一人で住んでいるとのことである。この男,私と幼馴染と同じ年で,おじさんである東さんと同じようにいろいろなところでいちゃもんをつけて,迷惑をかけているそうだ。幼馴染も怖くて困っているそうだ。

 東さんのときの時代,昭和の時代は,東さんの対応にみんな困っていたが,近所の方々は距離をとりながらも,この東さんを大きな事件も起こさせず,何とかやってきていた。村の中で変わった方がおられても,上手に距離を取りながら何とか地域の力で対応してきたのだと思う。しかし,今は人口の減少が進み,さらに近所の付き合いが薄くなってきている。近隣でこの人に対応しようとしても,厳しいのが現実である。

 軽度発達障害が言われるようになってきても,相変わらず教育現場はこの問題に振り回されているのが現状である。しかし,世の中の現状を考えたときにこの事案に対する対応は急務である。学校現場の対応では限界があり,この問題は市町村の教育委員会に任されている。しかし,この市町村の教育委員会の対応に大きな差があり,進んでいる教育委員会とそうでない委員会の差が大きい。進んでいない委員会は学校現場任せである。もちろん学校現場が何かできるはずはなく,ごまかしごまかし社会にほおりだすのが現状だと思う。