４０代前半，高校に勤める機会がありました。入学式のときに出した。学級通信第１号です。「自分探しの旅」と名づけました。
自分探しの旅
ようこそ！○○高校へ
合格が決まり，長い受験勉強の期間が終わり，たいへん気持ちのよい春休みを過ごしたことでしょう。そして、今日は入学式。「どんな友達と出会えるか？」，「どんな学習ができるのか？」，また、「部活は？」と多くの人が期待で胸を膨らませていることでしょう。
入学おめでとうございます。エネルギッシュに活動し，どんどん新しい友達の輪を広げていってください。そして，いろんなことを貪欲に学んでいってください。今のフレッシュな気持ちを忘れずに，これから共に3年間，この学校でがんばっていきましょう！
若さ、変われること大切にしよう！
哲学者のジョン・ロックは「人間は生まれたときは白紙である」と言われたが、人も高校に入学するこの時期になれば，いろいろな色に染まっていることでしょう。しかし，君たちは若い。したがって，良い方にも悪い方にも変われることができると思います。
若さとは，「自分自身が変われること」だと考えています。人間，年を取るにしたがって，なかなか軌道修正ができなくなる。実際、私自身も今大きく軌道修正しなければならないのだが，変われるのかどうか？とても不安です。
もしかすると君たちの中には，中学校時代，嫌な思い出が多く，高校に入ったら変わりたいと考えている人もいるかもしれません。そんな人のためにお願いですが，中学校のときなど，過去を持ち出して，足を引っ張る悪口など言わないようにして欲しいと思います。学級や学校の中で，友達がよく変われることを保障して欲しいと思います。
逆に高校に入学して，中学校と環境が変わり，大きく生活を乱し，悪い方に大きく変わってしまう生徒がいます。そして，せっかく苦労して合格した高校もすぐにやめてしまう生徒も見られます。
高校は中学校よりも，君たちに任されることが多くなると思います。しかし，それをいいことに，大きくはじけてしまわないように注意してください。任され分だけ，君たちは自分自身に責任を負わなければなりません。「高校に入ったら何をやっても自由だ」という考えは捨ててください。
高校の3年間はあっという間です。生活に速く慣れて，よりよく自分を磨き，いい意味で変わっていって欲しいと思います。
