更衣室の使い方が悪くて，学年集会を開き，指導したときの話です。
昨年の12月のことです。前の学校でお世話になった方とお会いする機会がありました。そのとき言われたことですが，「先生，○○中学校，あの施設は何と言いましたっけ？素晴らしいですね」と言われました。もう気づいていると思いますが，講堂の事です。そのとき、先生は答えました。「そうなんです。それだけじゃなくて，各学年ごとに更衣室があります。いろんなところにこだわりがあり，かなり使いやすくなっていて，おそらく県内の中学校では一番素晴らしい校舎ないかと思います。」
でも、良い事ばっかりでしょうか？今回のことで君たちのアンケートをすべて先生は目を通しました。その中で，先生が一番感心したのが，「更衣室のことは自分たちの責任だから・・・」という意見がありました。この意見に感心しました。そうなんです。権利と義務。更衣室があるということを権利と考えれば，その権利を享受するための義務があります。それは，マナーを守るということです。
君たちは地域の方々から県内一番の施設を与えられているとともに，「ちゃんとルールを守って使ってくれよ」と期待されているということを忘れないで欲しい。
二つ目です。今回の君たちのアンケートで先生が残念に思った意見は，「自分は関係ないけど…」，「女子は関係ないのに…」と言う意見です。学校は友だちがいて，授業を受けたり，部活に取り組めたり楽しいところだと思います。
でも，集団で学んでいるし，集団から学ぶ場です。だから、自分だけだったら許されることが許されなかったり，自分一人だったらやらなくてもいい，めんどくさいことがたくさん出てきます。もしかすればテストの点数だけと取るようにするなら，学校へ来るより自分一人で勉強していた方が，効率はいいし，できるようになるかもしれません。ただ，"人間は一人では生きられません”。人との関わりの中で生きています。最近，教育学者の中で言われることは，みんなで相談して問題解決する力，チームでの問題解決能力ということが言われています。単にテストの点数だけとれるだけじゃ，社会では使い物にならないということです。
みんなとの関わりの中で，学んでください。めんどくさいことから学んでください。
