朝読書
1年前に1学年に書いた学年通信の「朝の読み書きかせ」についてです。
6月○日朝読書の時間,
朝読書について書きます。今から25年くらい前になるか?私が30代の後半初めて研究主任になったときに取り入れたのが,全校での朝の学活前の隙間時間における「朝読書」だ。その当時,全国的には朝読書を取り入れた学校もあったが,我が県は朝はドリルをやっていた。しかし,あの当時生徒が読書をする時間は,ほとんど0時間であった。若干,ドリルを止めることの心配を感じていたが,思い切って朝読書に踏み切った。
その結果,休み時間に読書をする生徒の姿を見るようになってきた。そして,今ではどこの学校でも読書を取り入れ,多くの学校で読書をする生徒が見れるようになった。
しかし,最近は好ましい姿ばかりでなく,読書するより他のことをやった方がよいというときに,読書をしていたり,読書嫌いはいつまで経っても読書をしないということがある。
前の学校は,ボランティアの方が1ヶ月に1度程度学校に読み聞かせに来てくださっていた。これは正直ありがたい。あるとき読み聞かせの後で,生徒同士が読み聞かせのストリーについて話していることがあった。これには新しい発見があった。今の子どもたちは,多様なメディアから情報を得ており,昔のようにみんな同じテレビ番組を見ていることはない。したがって,共通の話題がなく,子ども同士がつながりにくい。読み聞かせは共通の話題をつくるのに役立ったのだ。
そう考えると,今の朝読書はただ読書させるだけです。ときには,学級全体で同じ本を読んだり,本の紹介カードを学級で掲示するなどの取り組みが必要ではないかと感じている。まあめんどくさいと思ったら,それまでか?
結局,何事も教師の手の入れ方しだいであろう。