totojp’s blog 教育言いたい放題

若い先生方に読んで欲しくて書いています

1年「正の数・負の数」

中学校に入学し,最初に数学で学習する単元が「数の数・負の数」である。分離量で言えば実際に存在し得ない数を扱うことを中学最初の単元にもってくる事は,具体的な事から抽象的な事を思考することに変わることで「算数」から「数学」に変わることの意味を理解するには、よい配列ではないかと感じている。もちろん数は日常生活における文字と同じで,数なしでは数学の世界を探究できない。したがって,1年生の最初に負の数を学習する事は必然であろう。

 ただ,私が教師に成り立ての頃は,「整数の性質」がまず中学校入学の最初の単元であった。そのときでも,単元を入れ替えて「正の数・負の数」を最初に持ってきたこともある。「整数の性質」が無くなったことで,生徒の因数を考えるとき,因数分解などで指導がたいへんになったことを感じた時期があった。最初の単元が「正の数・負の数」であることは賛成だが,整数の性質を扱って,最大公約数・最小公倍数の求める経験も数を見るときの見方の広げるために,早い段階で取り入れる必要を感じる。

 第1時・・・この時間は初めて負の数という新しい数との出会いです。もちろん生徒は負の数は知っている生徒がほとんどですが,その定義は正式にはされていない。そこをはっきりさせていくことが,この時間のポイントだと思います。

 学習問題は,私は平成24年度版啓林館の教科書の単元の見開きの問題を使っています。この絵には負の数がたくさん出てきており,また負の数にとどまらず分数,小数などいろいろな数が載っています。子供たちに「どんな数があるか?」を答えさせることによって,負の数を定義すると共に,分数や%の意味も触れることができ,オープンに扱うことができることがよいです。

 現行の啓林館や他の会社の教科書もすべて負の数に目がいくように焦点化されており,そこが使いづらいと考えています。

 授業は負の数を生徒が上げてきたら,負の数を定義し,符号,整数,自然数など,これから使っていく言葉を定義していきます。